銀河鉄道の夜-宮沢賢治 どうして僕は一人寂しいのだろう 僕と一緒に行く人は いないのだろうか あ、僕の友達 カンパネルラ。 「銀河ステーション、銀河ステーション。まもなく銀河ステーション。」 「あれ、 ここどこだろう。僕は確か丘の上で星を、、。 ああ、大変だ。お母さんが病気なんだ。 早く帰らなくちゃ。」 「ジョバンニ。 君はいつからここ?」「カムパネルラ、君にこそなんでここに?君は確か みんなと遊びに。」 「みんなはね。 ずいぶん急いだけれど遅れてしまったよ。」 「カムパネルラ。」 「あ、おかあさん。おかあさんはぼくを許してくれるだろうか。悲しんだりしないだろうか。」「何があったの?君のおかあさんは。」 「けれども誰だって本当にいいことをしたら それが 一番の幸せなんだ。だからおかあさんはきっとぼくを許してくれる。」「カムパネルラ。」 「わぁ、眩しい。だれかいるの。」「あら、ここは?あ..